ブックレビュー:『人生がときめく片付けの魔法-改訂版-』~本書の題名の意味って、人生がときめく為の方法が”片付け魔法“だったのね。と通読して納得しました~
前回途中まで読んだブックレビューを書かせて貰いました。そして読み終わりましたので、一応再まとめを。
奥様方は誰もが一度は見たことがあるであろうこの本も、旦那はあまり一生懸命読んだことが無いと思います。どんな内容だったっけ?と忘れてしまった奥様方と、奥様方の常識に興味のある旦那にも捧げます。
今回、最後まで読んで題名の意味を理解しました。この『人生がときめく片付けの魔法』の意味って、人生がときめく為の“片付けの魔法”の紹介だったんですね。 意味分かりますかね?
あとがきにも書かれていますが、
“世界中の一人でも多くの方に、片づけを終わらせてときめく毎日を手に入れていただく”
事が、こんまりさんの目標だそうです。 だから、片付けは通過点なんですね。“ときめく人生”に向けて立ちはだかる“片付け”という課題をどうやって乗り越えて行くか、乗り越えて来たかを、豊富な経験を面白いエピソードと共に読み易く解説してくれています。
・代名詞の“ときめき”とは?
こんまりさんの代名詞といえば、この“ときめき”ですよね。なぜ“ときめき”が必要かと片付けの基準が必要だからです。そして、片付けの基準は持ち主自身が決めないと意味が無いからです。あえて漠然とした“ときめき”というフレーズを読者に与えて、自分と物との間にある関係性、価値観と向き合うようなしかけが“ときめき”なのです。
本の中では片づけは集中的に実行し、維持する事が必要と書かれています。この維持をするためには、自分の好きなものは何か必要なものは何か、という価値観を一度作って実現しておく必要がある。そして理想の空間が出来たあとは、価値観もはっきりしていて理想の状態も体験した後なので、もう昔のように散らかった家には戻したくない。という理由でリバウンドを防ぐことが出来るという理屈です。
だから、モノを強制的に捨てさせても、一時的に整理整頓のノウハウを押し付けて片づけをさせても意味がない。誰かが片付けてあげても意味がないのです。実際にこんまりさんは、片付けのコンサルタントでお宅に訪問しても、決して手を出さないし、いらないものか決めつけないし、これを捨てろと指示もしないそうです。 自問自答の上、自分が大切にする価値観を“ときめき”というフレーズを通じて作り上げて行かなければならない、というなかなか厳しいコンサルですよね。
・片付けのマインド、片付け維持のノウハウ実践
そもそもなぜ片付けをしなければいけないのか。
だって片付かなくてモヤモヤしているのでしょう?それを突き止めないと。片付けないとなぁ、と思い続けながらその中で暮らす事自体が不健全と知ること。好きなものに囲まれて暮らしたくありませんか?
それに散らかっているという事は、空間を無駄にしていますよ。その無駄な空間の為に、家賃の、ローンの何分の一かを費やしている。それって馬鹿馬鹿しいとおもいませんか?その空間を有効に使う為に片づけをした方が良いのでは?
という提案です。
片付けの維持面では、色々とノウハウを紹介してくれており、散らかった部屋へのリバウンドし易いポイントをあげてくれています。その上で、一度片付いた部屋をさらにときめく空間にするために、様々な提案もしてくれています。
・私が読書後に片付けで実践したこと
私はこの間書かせてもらった書類の整理をはじめ、下記を実践して車のトランクパンパンになるくらいのゴミを捨てました。
→前回記事。
《実践したこと》
・キッチンの上には何も置かない
・家電の箱は捨てる
・使っていない家電を捨てる
・家にあるものは、全て定位置を決める
・本棚を一段空けて置く
・書類は基本捨てる
・服を減らす
・CDを減らす
たくさんの空きスペースが出来て、一部は娘におもちゃ文具の管理をゆだねました。うれしかったみたいで、どこに何があるか教えたがります。成長を感じました。
また、空いた棚の一部を、最近手が遠のいていたお絵かきスペースにしました。やはり絵を描くのは楽しいですし、ブログの材料にもなるので、良い片付けが出来たと感じています。
・まとめ:片付けのゴールは?その先は?
片付けのゴールは“あなたの持ちモノの定位置が全て決まった瞬間”と冒頭で書いています。好きなものにのみ囲まれて幸せになる、描いた理想の暮らしを体現する。 ただこれは片付けのゴールで、その先に魔法があるというのがこんまりさんの伝えたい事だと思います。
ときめくものを残す
↓
自分の価値観を見直す
↓
散らかった家に隠れていた“やりたかった事”を再発見する
↓
やりたい事の発見と、それを行う為の状況が完成している
↓
好きなモノと好きな事を楽しむ
読み終わると、最後にまるで魔法の様でしょ?とほほ笑んでくれている様です。 そして、片付けなんてとっとと卒業して、やりたい事に集中する生活を送れると良いですね、と背中を押してくれます。 片付けの事を年中考えている様な人間は自分のような片付けが好きでたまらない人間だけで良い。皆さんは“片付けの魔法”を経て好きな事して下さい、と優しく申してくれたこんまりさんに、私は信頼感を覚えました。
ときめきに頼らなくても自分の判定基準で片付けられる人はその力を使って片付けをすれば良いし、
もしも片付けをしたいけど出来ていない、とモヤモヤした気持ちで暮らしているのであれば、そのモヤモヤにやりたい事が隠されている可能性大だと思います。汚い部屋でもやりたい事に没頭している人は、多分片付けたいなんて考えないと思います。 だから、そのモヤモヤを持っている人は向き合うべきで、目の前の片づけを通じてモヤモヤの原因を掘り起こすべきものです。思い当たる節がある方は読んでみて損はないと思いますよ。
ではまた。